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2012年10月12日受賞者発表・作品掲載 厳正な審査を行い、次の方々の受賞が決まりました。おめでとうございます。
たくさんのすばらしい作品のご応募を誠にありがとうございました。
★ホームページをお持ちの方に禁煙CM掲載協力のお願い★
☆★2013年第5回コンテストのページはこちらです★☆（応募締切2013年9月30日月曜日）
受賞作品
（powerd by YouTube）
全14作品、すばらしい作品の数々をどうぞ！
画面をクリックすると全14作品が連続再生されます。（パソコンの音量にご注意下さい）
Youtube再生リストへのリンクはこちら
受賞者一覧 第１位 １作品 賞金１０万円と賞状
作品タイトル作者名（ペンネーム） 年齢 職業 １日１箱タバコを吸う人と吸わない人を５０年比べました。 竹田美沙 20歳 学生
第２位 ４作品 賞金２万円と賞状 （順不同）
作品タイトル作者名（ペンネーム） 年齢 職業 仲間とともにいつまでも 水島直（ペンネーム） 41歳 自営業 希望戦隊 禁煙ファイブ！！ あいき（ペンネーム） 25歳 学生 まわり 見えてますか？ 高杉有紗 19歳 専門学生 煙の怪物 清水雅也 21歳 専門学生
第３位 ９作品 賞金１万円と賞状 （順不同）
作品タイトル作者名（ペンネーム） 年齢 職業 まわりに迷惑かけていないですか？ 一柳美穂 20歳 専門学生 タバコは万病の元。指名手配編 朝田知樹 23歳 専門学生 anytime 田中翔梧 21歳 学生 大切な人 もみ企画（ペンネーム） 28歳 主婦 タバコ男の誘惑 井上大樹、桜澤拓磨、西尾 陸 18歳 学生 Smoking Quest 竹井俊文 27歳 グラフィックデザイナー・イラストレーター デスマーチ 岡 慶 28歳 会社員 ポッキーゲーム 古野翼 22歳 学生 もう少し早くやめてもよかったかな？ 河野円 27歳 会社員
第４回「タバコは健康を損なう：動画CMコンテスト」を終えて
今回も多数のご応募をいただき、ありがとうございました。
年々、すばらしい力作が目につくようになりました。
ただ、あまりに残酷なものは、私たちが日常そういう患者さんを目にしているだけに、採否にはためらいが入ります。今回はユーモアが根底にあるものが高得点を取ったように思います。
第１回のCMコンテスト入選作品の多くが３万ビューを超えており、世界的にも本コンテストは注目を浴びるようになりつつあります。
詳しくは総評をお読みいただきたいと存じます。そして、来年にはもっともっと素晴らしいCMをお待ちしております。
ただ、一言。
受動喫煙は迷惑というレベルの問題では決してありません。これは肺がん、心筋梗塞だけでも年間6000人以上の死者が出ている、大変な事態なのです。交通事故死は5000人を切るようになった現在、事故死のなかでもっとも死者が多いのです。ましてや死に至らなくても慢性疾患で苦しんでいる人はどれだけ多いことでしょうか。審査委員長（NPO法人日本禁煙学会理事長）
作田 学
総 評 【総評】
皆さんに質問です。もしも200億円もらえたら何に使いますか？ 「そんな大金使いきれないっ！」という人もいるかもしれませんね。JTの発表によると、JTは一年間に広告費を200億円、販売促進費を1,400億円も使っているのだそうです。私たちは「タバコ＝いいもの」というマーケティング戦略のなかで暮らしている…それが現実です。
一方、日本禁煙学会主催の動画ＣＭコンテストは1位賞金がわずか10万円です。何百億円規模の広告キャンペーンには到底太刀打ちできません。でも「お金」じゃなく「命」という基準ならどうでしょう。WHO（世界保健機関）の発表によると、受動喫煙が原因で死亡する5歳以下の子どもは年間16万人もいるそうです。これは逆にいえば、もし周りの大人たちがタバコを吸わなければ、1年間で16万人の子どもの命が助かっていたということです。
今回の応募作は、ほとんどがアマチュアの皆さんの手作り作品でした。家族や友だちどうしで一生懸命作ったけれど惜しくも落選した作品もありました。クオリティは高かったものの、タバコ以外の病気の方々への配慮など諸事情で受賞にいたらなかった作品もありました。でも全ての作品が各々の方法で「命の大切さ」「健康のかけがえのなさ」を訴えていたと思います。応募してくださった皆さま全員に心から拍手をおくりたい気持ちでいっぱいです。
審査員：F・ヨシカズ（ラジオディレクター）
＜第1位＞
【1日1箱タバコを吸う人と吸わない人を50年比べました】
タバコを吸う人と吸わない人で何が変わるのか。「ケーキ」「焼肉」「温泉旅行」…。喫煙のかわりに得られるモノの価値を分かりやすいイラストで次々と見せていきます。吸うべきか、吸わざるべきか。かけがえのない人生の選択をユーモラスに問いかける秀作です。
＜第2位＞
【仲間とともにいつまでも】
高校写真部の仲間5人。卒業後も定期的に集まって撮影旅行を楽しみますが…。タバコを吸い続けることで失うものを、歳月の描写のなかでしみじみと描きました。人生には取り返しのつかないこともあります。噛めば噛むほど味わい深いスルメのような作品です。
【希望戦隊 禁煙ファイブ！！】
「禁煙すると、こんなにいいことがある」という前向きなメッセージを戦隊ヒーローのイラストで伝えました。ニオイ、健康、お金、周りへの安心…。禁煙で得るモノはあっても失うモノは何もない！ですよね。審査では「レッドのキャラクターも見たかった」という意見もありました。
【まわり 見えてますか？】
コマ撮りの粘土アニメ。喫煙者本人にとってヤニや病気の元になるタバコの煙は、そのまま周りの妊婦や子どもにも健康被害を与えます。受動喫煙は「むりやり喫煙」でもあります。周りが見えていない大人、あなたの近くにもいませんか？
【煙の怪物】
散歩中、父親がタバコを吸うと現れたのは「煙の怪物」。「子どもは、逃げられない」というコピーが印象的です。子どもは大人よりも呼吸系・心臓系の健康被害を受けやすいことを知っていましたか？ アフリカや南アジアを中心に今日も大勢の子どもが受動喫煙で亡くなっています。
＜第3位＞
【周りに迷惑かけていないですか？】
木の上で食事しようとするリス。なのに下から煙が…。怒ってキツネを追い払います。現実の世界では、迷惑だと思っても言い出せない人がたくさんいます。また受動喫煙が単なる迷惑ではなく、健康被害の問題となっていることも知っておくといいでしょう。かわいい絵の中に「気付いてほしい」願いが込められたＣＭです。
【タバコは万病の元。指名手配編】
タバコを指名手配の容疑者として擬人化した作品。ニュースキャスターが「肺がん・心筋梗塞・ＣＯＰＤ・クモ膜下出血など多くの重病を引き起こした容疑」を伝えます。タバコにまつわる恐ろしい現実をコミカルに印象づけました。
【anytime】
手帳に細かくスケジュールを書きこむ几帳面な男がタバコを覚えて、あれよあれよという間に依存症に陥っていきます。「四六時中タバコのことしか考えられなくなった」男の乱れた手帳が可笑しくもあり、痛々しくもあり。身体だけでなく心も蝕むタバコは、かつて「小さな白い奴隷商人」とも呼ばれたそうです。
【大切な人】
中学時代の同級生と再会した女性。彼は子どもの誕生を機にきっぱりとタバコをやめていました。彼の成長に驚き、歳月の流れを感じる彼女。「大切な家族のために禁煙すること」の意味をしみじみと感じさせてくれる作品です。
【タバコ男の誘惑】
イヤなことが続いてイライラしている男子高校生にタバコ男の誘惑がっ！…だが友人の協力で見事に撃退。けっして上手な演技とはいえないけれど、タバコの誘惑を振り払う爽快感が伝わる初々しいＣＭ。
【Smoking Quest】
RPG（ロールプレイングゲーム）風の画面。「すうと りらっくす することが できる」という「たばこ」を手に入れたばっかりに、次々と病気に襲われてしまいます。たった1本のタバコが「命のゲームオーバー」を招く怖さを表現した作品。
【デスマーチ】
タバコを使ったコマ撮りアニメ。パッケージと灰皿から動き出したタバコが「タバコ」「たばこ」の文字に。そして「タ」と「た」が合わさって…。文字を使ったシンプルなアイデアが活きた作品。
【ポッキーゲーム】
お菓子を両側からかじって唇が触れそうになる、ちょっとセクシーな「ポッキーゲーム」。それがもしタバコだったら…？ 喫煙が愛を台無しにしてしまう場合もあることを象徴的に表現したコミカルなＣＭ。
【もう少し早くやめてもよかったかな？】
タバコを捨てて、母子手帳に持ち替える。オシャレなデザインのタバコを持ち歩くよりも、きっぱりとタバコを捨てることの格好良さを描いたＣＭ。いちど止めてしまえば、今までタバコにこだわっていた自分が不思議に見えてくるかもしれませんね。
審査委員(日本禁煙学会)
作田 学 宮﨑恭一 平賀典子
外部審査委員
Ｆ・ヨシカズ（ラジオディレクター） 今井幹雄（アートディレクター）
－ 参 考 －
