会長挨拶

第13回日本禁煙学会学術総会を開催するにあたって

 

    大会長 川合 厚子
(社会医療法人公徳会トータルヘルスクリニック院長)
 


 皆様、ようこそ、山形大会へ。

 このたび、第13回日本禁煙学会学術総会の大会長をつとめます川合厚子です。

 2019年11月3日(日曜・祝日)4日(月曜・休日)の2日間に渡り、山形テルサで中目千之山形県医師会長を名誉大会長として7団体が共催して開催されます。これまで山形県におきましては、2002年に全国禁煙教育研究会、2012年に第12回全国禁煙推進研究会、2013年に第22回日本禁煙推進医師歯科医師連盟と3つの禁煙関係の全国大会が開催されました。また、2003年に山形県四師会禁煙推進委員会が設立され、同年『禁煙推進に関する山形県医師会宣言』、2017年に山形県四師会禁煙推進委員会『受動喫煙ゼロ宣言』~きれいな空気を子どもたちに~がだされ、2015年には『やまがた受動喫煙防止宣言』が制定されるなど、山形の禁煙推進活動は行政、医療・教育機関、NPOが三位一体となり行われてきました。そして山形大会のテーマは「脱ニコチン!依存症からの解放―環境・治療・教育 三位一体の禁煙推進―」です。ニコチン、もっと言えば、タバコ、にとらわれてしまった人や社会を、ニコチン、それを含むタバコから自由になれるようにと考えました。

 2018年7月改正健康増進法(健康増進法の一部を改正する法律)が公布され、山形大会が開催される2019年11月は2020年4月の全面施行に向けて過渡期にあると思われます。課題もたくさん出るでしょう。その課題に対処するにはどうしたらいいか、専門家を交え知恵を結集して対応を練っていく、その一つの場を作りたいと考えました。

 

 本大会では「東京オリンピック・パラリンピックを前に受動喫煙対策は今」をはじめ、被害者が増えている加熱式タバコに関して「ここまでわかった加熱式タバコの真実」、すでに始まり今後が注目される「オンライン禁煙治療の最新情報」、様々な分野で活躍する多職種16団体が取り組む「グローバルブリッジでタバコフリーが進む」、これだけでも聞きに行く価値があるといわれる「伝わる喫煙防止教育のコツ」、そして私のライフワークで急速に進みつつある「精神科における禁煙推進」、といったシンポジウムを中心に脱ニコチンをはかっていきます。さらに健康経営につながる「職場における喫煙対策」、タバコのないオリパラやスポ小に向けて「スポーツドクターのためのタバコの知識」、「市民が仕掛ける禁煙推進(仮題)」「ライターが伝える禁煙特集(仮題)」、草の根活動に役立つ「UMINを使ってみよう」「弁護士がかかわる禁煙推進活動とは」「産婦人科セミナー(単位付き)」等企画しています。
 特別講演として日本医師会横倉義武会長から日本医師会の禁煙推進についてご講演を賜る予定です。

 

 11月、山形は新米(特Aランクつや姫、雪若丸ご賞味あれ)が出て、ラフランス、リンゴ等の果物もおいしくなる時期です。また、米沢牛、山形牛等県内各市町村が冠をつけたネーミングの牛肉を生産していて、一味の価値ありです。さらにB級グルメも充実です。懇親会で山形の美味しいものを沢山食べていただけるように、皆で検討準備しているところです。
 また、山寺、蔵王をはじめ見どころもたくさん、温泉は県内すべての市町村にあります。さらに天童市、上山市、南陽市等ではふるさと納税で宿泊券も出しており、連休につき、これを活用してご家族で来ていただけたらなどとも夢想しています。
 山形、遠いなと思っている方いるかもしれませんが、飛行機で札幌や羽田から山形空港まで1時間、大阪からは1時間15分、東京駅からはJRで乗り換えなしで会場まで2時間半。山形は近いんです。特に禁煙をやっていると 仲間がいるところはどこもとっても近く感じられます。日本全国遠いところなんかないといった感じです。
 山形は人の繋がりで禁煙が推進されてきました。ここ山形で、学ぶ、「食べる、見る、浸かる」(山形大会紹介スライドご覧ください)だけではなくつながりをぜひ作ってお土産に持って行っていただければと思います。そのための仕掛けも作ってお待ちしています。

 

山形大会に来てけろな! (来てくださいという山形弁です)

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